渡嘉敷島に行った
沖縄県にある列島、慶良間諸島の東端、渡嘉敷島に行ってきた。
渡嘉敷島は慶良間諸島の中で最も行きやすい離島だが、それでも本島からのフェリーは1日3本しか無く、天候によっては欠航で行けない日もある。
なお、実際に行けなかったので本島で一泊した。
フェリーの停泊先である渡嘉敷港。
渡嘉敷島は島のほとんどが緑に覆われている。人で賑わっているのは渡嘉敷港、観光者の目的地になる事の多い阿波連ビーチと、やや規模は小さくなるが渡嘉志久ビーチくらいだ。
渡嘉敷港に着くと、予約した宿の方が送迎バスで阿波連ビーチに送ってくださった。渡嘉敷港は島の東北にあり、阿波連ビーチは南西にある為、それなりに島の中では距離のある方だが、それでも20分はかからない。
閑散期だからか、人は少なかった。
たまに旅行客や車が通る程度。
阿波連ビーチへ向かう途中に阿波連小学校がある。
小学校を横切ると、程なくして阿波連ビーチの入り口が見える。
慶良間諸島の海は透明度が高く、海底にはサンゴ礁が累積している。
その為、浜辺から海にかけて、砂の黄色がかった白色から、海の緑がかった青色に変わっていく。
この色はケラマブルーと呼ばれている。
カリブ海など同じ色をした海はあるが、実際に目の当たりにすると、単に色を指している訳ではない事が感じられた。
日が当たってキラキラと光る海や、島、山などの地形、空や風などの気象が織りなす空気感をケラマブルーと呼んでいるのだと分かった。
ちなみに海は綺麗だが、3月上旬はまだ冷たいのでダイバースーツ無しでは入れない。
一緒に行った友人はそれでも水着だけで入り翌日熱を出した。
阿波連ビーチの正面にある小さな島はハナレ島と言う。島の周囲は海の透明度が慶良間諸島の中でも特に高く、ダイビングやシュノーケリングの絶好の場所として有名だ。
今回は潜る予定はなかったので行かなかったが、次回来た時には行ってみたい。
ハナレ島へはバナナボートで送ってくれるサービスがある。
阿波連ビーチを南へ下ると阿波連港がある。
ハナレ島にはこちらの小型ボートで行く方法もある。
阿波連ビーチを北へ登ると、岩に穴が空いて出来た短いトンネルがある。
トンネルをくぐると左右に道が分かれている。
阿波連港から見ると分かりやすい。下の写真の右の岩がトンネルなのだが、左の道を行くと、写真の左にある海岸に、右の道を行くと、山のてっぺんにある展望台に辿り着く。
展望台への階段。
展望台の景色。
阿波連ビーチのそばにある民家の周りを歩いていると、たくさんの野良猫と出会う事が出来る。人に慣れているらしく、近づいても全く逃げる素振りが無かった。
山羊。
阿波連ビーチの側は模型の写真から分かる通り、民家や宿が多くある。
その西の方にキャンプ場があるのだが、そこに草を刈っただけの細い道がある。
その道をしばらく進むと、ヒジュイシビーチに出る。
ヒジュイシビーチはサンゴ礁の保護地域に指定されていて、遊泳は禁止されている。
その為か、観光客でひしめく阿波連ビーチの隣にあるにも拘らず、人はほとんど居ない。
釣りをする場所としては人気の様で、岩場から楽しんでいる人がいた。
小さな洞窟もある。
ヒジュイシビーチの北端にある、小さな岩場を少し登った所から撮った全景。ちなみに岩場は踏み外したら大怪我しそうだったので、登らない方が良い。
夕暮れの阿波連ビーチ。
夜に行ってみると星明かりで綺麗かと思っていたが、待っていたのは驚くほどの暗闇だった。星々はかろうじて見える程度。
普段どこにいても明かりのある地域で暮らしている為、一寸先すら見えないという経験は新鮮だった。
次の日の昼にフェリーで本島に戻り、渡嘉敷島旅行は終わった。