富士山に登った
富士山に初登頂した。
今まで山登りは最高でも標高600m程の高尾山しか登った事がなく、いきなりの3000m級となる。とはいえ五合目からの登頂となるので、実質1400m程だ。
登山ルートは一番初心者向けである吉田ルートを選んだ。
五合目はいくつかの店や施設が建ち並んでいる。
この地点でも十分景色が綺麗。ちなみにタクシーの運転手さん曰く、吉田ルートではない方向での五合目から見た景色が一番絶景だそうだ。
富士山くらいになると高いほど綺麗という訳では無くなるらしい。
富士山の頂上。真夏なので冠雪はしておらず、木のない岩山といったイメージ。
木々が生えなくなる森林限界が目に見えて分かるのが面白い。
という訳で登頂開始。富士スバルライン五合目の標高は2300mなので、ここから3766mまで登っていく。
登頂ルートに入る手前で馬が繋がれていた。
昔は富士山は馬で登る事も多かったらしく、今も七合目までは乗せてもらう事が可能なんだとか。
この時点での景色。飛行機以外で雲が下に見えるのは初めて。
最初の難関の岩場。滑りにくい岩だが、人が多い事もあって気をつける必要がある。
最初の山小屋である「花小屋」に到着。標高2700m。
登り始めなので400mも割と気楽に上がれてしまったが、一緒に登った人いわく、最初にゆっくり登る事が大事なのだそうだ。
岩場。狭いので休憩もしづらいが、花小屋からすぐなのでそこまで疲れてないと思う。
日の出館。標高2720m。20mしか登っていないが、横移動が主だったので少し歩いた。
ここからは進んでは折り返しの蛇行で、似た様な景色が続いていく。
山小屋が数十メートル間隔でいくつも立っているのでかなり気分的に楽。
トモエ館。標高2740m。
鎌岩館。標高2790m。
富士一館。標高2800m。
標高と実際に歩いた距離は違うので、数字ばかり見ていると疲れのペースを見誤りやすい。
この地点での景色。地上が薄れ始めている。
ここでも岩場。角度は緩やかだが長い。
到着すると鳥居がある。
鳥居荘。そのまんまで分かりやすいですね。標高2900m。
途中岩場があったものの、さすがに飽きてきたので写真はなし。
岩場を登りきると山小屋のパターンが続く。
東洋館。標高3000m。
いよいよ七合目も終盤。
いよいよ八合目。
太子舘。標高3100m。
ここら辺から高山病の症状が出始める。体が少しだるくなり、たまに視界にもやの様なものがかかる。岩場を登ってる最中などは特に注意しないといけない。
また、山小屋の間隔が長くなり、疲れも出始めるのでここからが本番といった感じ。
雲がかかってきたのもあるが、いよいよ地上が見えなくなる。
代わりに遠くまで見渡せる様になったので、神奈川方面などは、海に面した建物の並びを見る事が出来る。
蓬莱舘。標高3150m。
白雲荘。標高3200m。
元祖室。標高3250m。
富士山ホテル。標高3400m。
ここから本八号目。いよいよきつい。
トモエ館(本八号目版)。標高は同じく3400m。
御来光館。標高3450m。
ここが最後の山小屋となる。残りの300mちょいが中々きつい。
地面が小さい赤石になって滑りやすいし、岩場も結構多い。
頂上に到着。大体15時くらい。
山頂でも売店があるが、15時に閉まるらしく、目の前で閉店してしまった。
山頂の景色。もう少し明るい時間帯だと綺麗だったのかも。
後は下るだけ…と思いきや問題が発生。
登りの際には何の違和感もなかったのだが、下りになって初めて、靴が合っていない事が分かった。
サイズは一回り大きめの物をレンタルで借りていたのだが、足の形と相性が悪かったのか、一歩歩くたびにつま先に激痛が走る。
加えて高山病での頭痛により休憩もしたので、下山に普通の倍以上の時間がかかってしまった。
とても綺麗な夕焼けだが、この高さで見れている時点でまずい。
結局五合目まで下山した頃にはすっかり夜になっていた。21時を少し過ぎてしまったので、一緒に登った人が予め呼んでおいてくれたタクシーで帰る事に。
かなり明るいライトを持っていたので足元はちゃんと見えていたのと、ペースは遅めでも進めたので何とか下山出来たが、気温などであと少し悪い状況が重なっていたらレスキューを呼ぶ事態になっていたと思う。
次回からは装備選びをより入念にしていこうと思う。
初日に旅館で食べた夕食。下山が遅かったので二日目は食べられなかったが、とても美味しかった。